鶏と私

人生初の手術の予定日を決めた帰り道
立ち寄った店で
とてもきれいな
鶏の砂肝と肝があったので買い求める。


血抜きした
砂肝と肝をスライスしたものと
生姜の千六本の甘煮と
トマト味のソースで煮絡める我が家の定番常備菜。


電灯におびただしい数のウンカ。

台風の影響で
夜になって湿度が増して
蒸し暑い夜。

一人台所で
砂肝をスライスしながら
自分の子宮のことを考える。
取り出した私の子宮は
こんな風に使われる事なく
捨てられるのかと。
かといって貰い受けて
食べるなんて出来るほど
私は正しい人じゃない。

食料にしている鶏の身体と
自分の【想い】を持ち運んでるこの身体とが
はじめてシンクロした。

このきれいな鶏の臓器を
さばきながら考えたのは
20年前
命を育んでくれた
自身の臓器に
どうしたら
感謝を伝えれるかということ。

手術日まで半年。
ゆっくり考えようか。
by siriki-otona | 2014-07-10 20:48 | ハナシのはなし
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